<セタカラーについて>

布製品へのステンシルのやり方

1 下準備

Tシャツの中に、ニットストッパー(下敷き)を入れ、布のしわを伸ばして、ステンシルシートを貼ります。 絵具のはみ出すおそれがある所にマスキングテープを貼ります。*ニットストッパーを使うと生地が動かず固定できるので、作業がしやすくなります。


2  塗布する

筆に少量の絵具をつけ、型の中に刷り込むように色づけします。


3  ステンシルシートをはがす

色づけが終えたら、ステンシルシートをゆっくりはがします。


4. アイロンをあてる

絵具が乾いたら、当て布をするか生地の裏側から、ドライアイロンを当てます。 生地の適温に設定し、塗布面30cm四方に対して約5分間、均一に当て下さい。 定着後はご家庭での洗濯やドライクリーニングが可能です。


【Q&A】
Q.  ペイントに失敗してしまいました。セタカラーの色は落とせますか?
A.  繊維に浸透しやすい絵具なので、完全に落とすことはできません。塗った直後に、ぬるま湯に漬けて石鹸をつけて擦ると、多少色を落とすことはできますが、塗り跡や染みが残ります。アイロン定着させる前でも完全に落とすことはできません。

Q. どんな生地が適していますか?
A. コットン・麻・シルクなどの天然繊維で作られた生地を染めるのに適しています。ナイロン・レーヨンなどの化学繊維やオーガンジーなどの薄手・平織り生地、フリース・ベルベットなどの特殊な加工をした生地の場合、絵具が定着しづらいことがあり、色落ち・色移りの可能性があります。また、生地に撥水加工が施されている場合などは、絵具は定着しません。

Q. セタカラーの不透明色(オペーク)と透明色(トランスペアレント)の違いは?
A. 不透明色は透け感のない絵具なので、黒や赤などの濃い色の生地にも鮮やかに発色します。透明色は、透明感のある発色で、白色や薄い色の生地に適しています。※透明色は、濃い色の生地には発色しません。


<生地別洗濯実験>
生地の種類
定着(洗濯)
 
備考
綿100%  〇 滲みにくく、塗りやすい。色鮮やかな発色が得られ、風合いも損なわず洗濯後の色落ちに強い
麻100%  〇 滲みにくく、塗りやすい。色鮮やかな発色が得られ、風合いも損なわず洗濯後の色落ちに強い
シルク(絹)100%  〇 良い発色が得られ、生地をゴワゴワと固くしません。絵具の定着力◎
デニム(綿)100%  〇 良い発色が得られ、生地をゴワゴワと固くしません。絵具の定着力◎
綿35%+ポリエステル65%  〇 良い発色が得られ、生地をゴワゴワと固くしません。絵具の定着力◎
ポリエステル100%   塗りやすく発色も良いが、ポリエステルの種類により色落ちする場合があります。
ナイロン100%  △ 塗りやすく発色も良いが、ナイロンの種類により色落ちする場合があります。
レーヨン100%  △ 塗りやすく発色も良いが、レーヨンの種類により色落ちする場合があります。
ベロア100%  △ 色落ちには強いが、ベロア本来の質感より多少ごわつき感が残ります。
ウール100%  △ ウール本来の質感より多少ごわつきがあり、洗濯後多少色落ちが見受けられます。
フェイクファー(ポリエステル)100% 毛の長さ4cm  X 毛足が長いため、塗りにくく、描いた後ごわつきます。
エスパ(ナイロン83%+ポリエステル17%)  X 発色は良いが、洗濯するとかなり色落ちします。

 
フリース(ポリエステル100%)  X 起毛しているため、塗りにくく、描いた後ごわつきます。
皮革(レザー)  △ セタカラーだけの塗布の場合、色移りする場合があるので、別売、セタスプレーシリーズの「革用防水スプレー」をトップコートとして塗布すると色移りを防ぐことができます。
皮革の裏地(表面が塗装加工されていないもの)  〇 発色は良いが、素材表面が凸凹しているため、多少塗りにくい。